
亀田選手の世界戦の後、いろんな人から判定のことについて聞かれまくるのでブログで僕がわかる程度に書かせてもらいます。
ちなみに亀田選手の試合は練習だの何だのでビデオにはとりましたがまだ全部見てないので・・・
スンマセン!
ボクシングの判定というのは最終ラウンドまたは偶然のバッティング(頭突き)等により試合終了後3人のジャッジの採点により勝敗を決することです。
負傷判定の場合は規定のラウンド数をこなしてないとドロー(引き分け)になります。
採点方法は各ラウンドごとに両者10点満点からの減点法。
基本的には
僅差、明白な差は10-9 ダウン1回10-8 ダウン2回以上は10-7
という具合に採点されます。
互角な場合は10-10になるわけですが今の時代極力10-9にするようにされているため、どちらが優勢かもわからないラウンドも優劣が明白なラウンドと同じく10-9になることが多いわけです。
そしてどちらが優勢かわからないラウンドなんかはハッキリいってジャッジの好みで採点が分かれます。
たとえばガードの上でも打ったパンチの手数をとるジャッジと手数は少なくとも当たった有効打をとるジャッジ。
前進してのプレッシャーをとるジャッジにフットワークで裁く技術をとるジャッジ。
こんな感じで時に3人のジャッジの採点は多くの人達の評価と大きく異なることは珍しい事ではありません。
僕の前戦は38-39,40-37,38-39と一人がフルマークで僕支持ですが他の二人は1ポイント差で相手選手支持です。
どういうことかというと、こうです。
僕はこの試合では超接近戦でのフックを多用しました。
相手とくっついてガードの位置からそのまま返すはずの拳を返さないでとにかく相手に当てるフック。
そのパンチは拳ではなくやや手の内側で当たってしまうためその場合注意を受けます。
何回か注意を受けました。
ちなみにアマチュアボクシングならば反則を取られるでしょう。
この打撃を
相手にダメージを与えた⇒有効
単に無理やり当てただけ⇒無効(パンチとみなさない)
と二通りの見方をされるわけです。
つまりくっついてのフックをパンチとみたら勝ち、パンチとみないなら負けと。
応援に来ていただいた多くの皆さんは「勝ってた」と言ってくれましたが自分ではこういう事だと分かっているわけで。
でももちろん言うまでもなくそうやって声を掛けてくれる皆さんの気持ちはうれしいに他なりません。
というわけでボクシングの判定について長々と語ってしまいました。
歯が痛くて眠れなかったもので。
もう痛み止めが効いてきたので寝ます(^_^)v